XMPは、ファイル中にメタデータ(データに関するデータ)を収録するために、Adobe Systemsによって作られた標準です。メタデータのよく知られた例としてはMP3タグがありますが、これはMP3ファイルのアーティストやアルバム、歌の名前を記述するのに用いられます。MP3にメタデータを書き加えると、他の人が、ファイル名とは独立に正しく楽曲を特定する助けとなる他、(MP3プレイヤーのような)ソフトウェアが、楽曲を整序したりグループ化したりするための手段を提供することになります。
XMPサポートによって、JabRef開発チームは、メタデータの利点を書誌情報管理の世界に持ち込もうとしました。JabRefタブ中の「XMPメタデータとして書き込む」ボタンを押すと、BibTeX情報をリンクされたPDFに書き込みます。このPDFを同僚に電子メールで送って、同僚がそのファイルをJabRefにドラッグすれば、あなたが入力した情報すべてが、この同僚にも利用可能になります。
JabRefでXMP機能を使うには、以下のようにしてください。
www.foolabs.com/xpdf)とPoppler (http://poppler.freedesktop.org)の一部です。XMPは、データを保管するのにResource Description Framework (RDF)のサブセットを使用します。JabRefでは、BibTeXに非常に近い形にマップする新しいメタデータ形式を使用しています。基本的にすべてのフィールドと値は、XML文書のノードに変換されます。authorsとeditorsのみがrdf:Seq構造として保管されるので、データのユーザーは「and」の分割作業をスキップすることができます。すべての文字列と相互参照は、データ中で解決されます。
以下の簡単な最小限のスキーマを使用します。
bibtexkeyとして保管されます。entrytypeとして保管されます。authorとeditorは、rdf:Seqとしてエンコードされ、各著者はrdf:liとして表されます。下記はマッピングの例です。
@INPROCEEDINGS{CroAnnHow05,
author = {Crowston, K. and Annabi, H. and Howison, J. and Masango, C.},
title = {Effective work practices for floss development: A model and propositions},
booktitle = {Hawaii International Conference On System Sciences (HICSS)},
year = {2005},
owner = {oezbek},
timestamp = {2006.05.29},
url = {http://james.howison.name/publications.html}
}
これは以下のように変換されます。
<rdf:Description xmlns:bibtex="http://jabref.sourceforge.net/bibteXMP/"
bibtex:bibtexkey="CroAnnHow05"
bibtex:year="2005"
bibtex:title="Effective work practices for floss development: A model and propositions"
bibtex:owner="oezbek"
bibtex:url="http://james.howison.name/publications.html"
bibtex:booktitle="Hawaii International Conference On System Sciences (HICSS)"
bibtex:timestamp="2006.05.29">
<bibtex:author>
<rdf:Seq>
<rdf:li>K. Crowston</rdf:li>
<rdf:li>H. Annabi</rdf:li>
<rdf:li>J. Howison</rdf:li>
<rdf:li>C. Masango</rdf:li>
</rdf:Seq>
</bibtex:author>
<bibtex:entrytype>Inproceedings</bibtex:entrytype>
</rdf:Description>
bibtexXMPを解析しようとする場合には、以下の点に注意してください。
XMPと注釈付きPDFに関するリンク: